【パイロットになりたい】航空無線通信士の勉強法とオススメ書籍をパイロットが解説

航空無線通信士の資格取得は、日本国内でパイロットを目指す方は避けて通れない道です。

日本でパイロットとして乗務する際には、航空無線通信士の免許証を必ず携帯しなければなりません。

私自身は独学で航空無線通信士の試験に一発合格しています。よく講習会など参加したほうがいいかと質問されることがありますが、独学でも合格は可能です。講習会等は高い費用がかかるので個人的にはおすすめしません。

今回は、日本国内でパイロットを目指す方向けに航空無線通信士の独学勉強法と学習にオススメな書籍をパイロット目線で紹介していきます。

航空無線通信士とは?

航空無線通信士とは、電波法で規定された無線従事者資格の一種で、エアラインパイロットとして乗務する際に必須の資格です。航空無線通信士が操作できる範囲は下記の通りです(総務省HPより抜粋)。

  1. 航空機に施設する無線設備並びに航空局、航空地球局及び航空機のための無線航行局の無線設備の通信操作(モールス符号による通信操作を除く。)
  2. 次に掲げる無線設備の外部の調整部分の技術操作
    イ 航空機に施設する無線設備
    ロ 航空局、航空地球局及び航空機のための無線航行局の無線設備で空中線電力二百五十ワット以下のもの
    ハ 航空局及び航空機のための無線航行局のレーダーでロに掲げるもの以外のもの

航空無線通信士の国家試験

航空無線通信士の国家試験は年2回、2月と8月に行われています。実施回数が少ないため、しっかり対策をして一発合格を目指しましょう。

申請方法・試験手数料

日本無線協会の定める様式による試験申請書の提出か、インターネットから申請をしてください。

航空無線通信士:9,062円(2019年4月18日現在)

詳細は、日本無線協会のホームページで最新の情報を確認し、申請を行ってください。

試験内容

試験は多肢選択式(電気通信術を除く)で4つの科目があります。

  • 無線工学: 14問(1時間30分)
  • 法規: 20問(1時間30分)
  • 英語: 会話 7問(30分)、筆記 5問(1時間30分)
  • 電気通信術(欧文): 送受信50字(2分)

電気通信術の試験は、別日になり2日間に渡って行われることもあります。ちなみに私は一日で全科目を受ける流れでした。

合格基準

  • 無線工学: 49点以上(70点満点)
  • 法規: 70点以上(100点満点)
  • 英語: 60点以上(105点満点)
  • 電気通信術: 80点以上(送受信各100点満点)

 

パイロットが教える!航空無線通信士の勉強のコツ

過去問を中心に要領よく学ぶ

市販の過去問題集はいくつか種類がありますが、私は下記の標準過去問題集で勉強しました。今は更に分かりやすいものも出ているようですが、私が受験した時代にはこれしかなかったのです。泣

過去5年分の問題が収録されているので、何度か繰り返し問題を解くことで本番の試験にも十分対応できます。

航空無線通信士の国家試験は、毎年どの科目でもほとんど同じような問題しか出てきません。いくつか目新しい設問が出ることもありますが、過去問にしっかり取り組み、理解を深めておけば合格点は十分狙えます。

英語が苦手な方へ!航空無線通信士の英語学習のコツ

航空無線通信士の英語の勉強のコツは、航空法規や航空英語で使われる表現や英単語に慣れ親しんでおくことが大切です。

航空無線通信士の英語試験の難易度はそれほど高くないように思いますが、これまで学校で習ったような一般的な英語だけではなく、航空英語独特の表現や単語が出てくるため、慣れないと理解しにくい部分があります。

勉強の順番としてはまず航空法規を学び、それから英語の問題に取り組んでいく方が効率が良いです。なぜなら長文読解では法規に関する出題が多いので、航空法規がよく理解できていれば得点アップに繋がります。

英語を重点的に対策したい方は、私が最近見た中では下記の2つの参考書が分かりやすいかと思います。

ちなみに私は英語の簡易辞書も購入しました。なぜなら航空英語の学習は航空無線通信士の試験だけで終わらず、実機訓練が始まっても継続的に学習する必要があるため、辞書があると航空英語を都度調べることができて何かと便利だからです。資格をとっても実践で使えなければ何の意味もありませんよね。

航空法規の勉強のコツ

航空法規は、航空無線通信士の受験の際には条文を丸暗記する必要はありません。過去問を繰り返し解き、法規のおおよそ内容を理解しておけば解答はそれほど難しくはないでしょう。

航空法や航空法施行規則をまとめた書籍も販売されていますが、問題を見て、該当の法律をいちいち探すのはかなり面倒なので、あくまでも過去問に即して必要な条文だけを効率良く覚えるようにしましょう。

下記の参考書の法規部分は、過去問に即した法規のみを解説していますので、効率よく法規を学習するのに便利です。また法規以外の無線工学や英語なども収録されていますので、これ一冊で基本的な対策はできてしまいます。解説も非常に丁寧で分かりやすいです。

無線工学の勉強のコツ

私は無線工学に関しては、無線工学の標準教科書で割と丁寧に勉強していまいた。

しかし、パイロットになってみて思うのは航空無線通信士の無線工学の知識は実践のフライトではあまり役にたたない事柄が多いということ。笑

トランジスタや増幅回路など無線自体の仕組みは知っておいてもいいとは思いますが、実際のフライトでそのような知識が役立つ場面はまずありません。

役に立ったと部分と言えば、DMEやVOR、ILS、管制レーダーの種類や仕組みくらいです。これらは教官から尋ねられることもあったのでパイロットの常識として知っておいてもいいでしょう。

個人的に無線工学は教科書全てをあまりガッツリやりこまず、過去に出た問題の範囲で理解をすればいいと思います。

数学や物理が苦手な人には理解しにくい問題もありますが、その場合のコツは問題をじっくり見て考えるのではなく、先に答えを見てしまうことです。そしてなぜそのような解答になるのかの根拠だけを調べればグンと効率はアップします。

勉強の要領が悪い人の特徴は、分からない問題に真正面から取り組んでしまうことです。分からないのに必死に問題を読み解こうと時間を浪費しては要領がいいとは言えません。ポイントを押さえた上で問題文を読めば、より理解は速いです。別に先に答えを見たって誰も何も言いません。

先に紹介した「やさしく学ぶ 航空無線通信士試験」に加え、下記の問題集も合わせればより完成度の高い対策ができます。

電気通信術

これに関しては、シンプルに何度も発話練習をするに限ります。家族や友人に問題を出してもらい、即答できるように練習しておきましょう。

【パイロット流】航空無線通信士の勉強のコツまとめ

今回紹介したパイロット流・航空無線通信士の勉強のコツを簡単にまとめます。

  • 航空無線通信士の試験は過去問を中心にやる
  • 分からない問題は真正面から取り組まず、解答から学習する

それと最後に、過去問題集は必ず最低一冊はやり切ってください。そして一周目で理解できなかったところは二週目で必ず正解できるようにノート等にまとめておきましょう。

 

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