【パイロットになりたい!】操縦免許を取得し就職する方法をパイロットが解説

航空会社のパイロットになる方法は大きく分けて5つの方法があります。

これまでは自社養成パイロット、航空大学校について紹介してきましたが、今回は自費で操縦免許を取得し航空会社に就職する方法をパイロットが解説します。

操縦免許を取得し航空会社に就職する方法をパイロットが解説

パイロットとして航空会社で働くためには様々な種類の資格が必要です。航空法にはパイロットとして乗務する際には常に下記の書類を携帯しなければならないと定められています。

パイロットの携帯する書類(航空法67条)
  • 技能証明書
  • 航空身体検査証明書

この技能証明書にはいくつかの種類があります。

技能証明書の種類
  1. 自家用操縦士(PPL)
  2. 事業用操縦士(CPL)
  3. 定期運送用操縦士(ATPL)

3番目の定期運送用操縦士は日本の場合、航空会社に入社し副操縦士として乗務経験を積んだ後、国土交通省の試験に合格すれば取得できます。

航空会社に入社を目指す人が取得しなければならない資格は①自家用操縦士と②事業用操縦士の技能証明の他に多発限定と計器飛行証明、航空無線通信士、第一種航空身体検査証明書、航空英語能力証明の取得が必要になります。

計器飛行証明とは計器飛行等の特殊な飛行をする際に必要になる資格で航空会社での乗務には必須です。

航空会社に就職するために必要な資格まとめ

資格が多くて非常にわかりにくいですよね。技能証明と身体検査証明書があれば航空会社に入れるのかというとそうではありませんので再度、航空会社に就職するために必要な資格を整理します。

航空会社に就職するために必要な資格
  • 事業用操縦士(多発)
  • 計器飛行証明
  • 航空無線通信士
  • 第一種航空身体検査証明書
  • 航空英語能力証明レベル4以上

自家用操縦士技能証明書は事業用操縦士の試験に合格すると「事業用操縦士技能証明書」に切り替わるので航空会社の採用試験で提出する技能証明書は「事業用操縦士」のものになります。

航空無線通信士は独学でいつでも取得できますので訓練が忙しくなる前に取得しておくと良いと思います。

航空会社で働くパイロットは必ず第一種航空身体検査の基準に適合しなければなりません。証明書は指定検査医がいる病院やクリニックで受診し取得できます。日頃から健康に気をつけ、暴飲暴食は止めましょう。

航空英語能力証明(レベル4以上)はほとんどの航空会社が必要資格として採用試験の応募条件にしています。会社によってはTOEICで代替している場合もあります。

アメリカの操縦免許を日本の免許に書き換える場合は、書き換え時に航空英語能力証明のレベル4が自動的に付帯されます。自動付帯といってもFAAの操縦資格取得が前提ですし、言うまでもなく現地での試験は全て英語です。

英語が苦手な人は渡米前に必ず対策して下さい。私はアメリカの訓練前には効率と費用を重視してオンライン学習で対策していました。現在ならスマホでできる英語サプリが使いやすくおすすめです。私も英語力維持のために利用しています。

また航空英語能力証明レベル4は有効期限が三年しかないので日本で更に上のレベルを目指して積極的に受験しましょう。レベル6が取れれば有効期限は無期限です。

自家用操縦士・多発限定は海外、事業用・計器飛行証明は国内で取得がおすすめ

自家用・事業用技能証明と多発限定、計器飛行証明を全て日本国内で取得しようとするとかなり費用が高額になります。

一般的に多くの人は費用を抑えるために、まず自家用操縦士と多発限定をアメリカで取得し、帰国後に日本の技能証明書に書き換え、日本国内で事業用操縦士と計器飛行証明を取得するという方法を取っています。

日本と比較してアメリカは訓練費用が安く、FAA(アメリカ連邦航空局)の操縦免許は日本の免許に書き換えが可能なのでこの方法が多く取られているようです。

また日本の事業用操縦士の受験には総飛行時間が200時間以上必要ですが、普通に資格取得していると全然時間が足りません。日本で受験に必要な時間を稼ごうとすると費用が莫大なので、費用が比較的安いアメリカで操縦免許取得に加え、免許取得後に自分が機長として野外飛行を行い、飛行時間を持ち帰ってくることが総額費用を抑えることに大きく貢献します。

もちろんお金に余裕があって海外はちょっと面倒という人は全て日本国内で取得することも可能です。

航空会社の就職に必要な操縦免許・資格取得の流れ

費用を抑えながら操縦免許と各種資格を取得し、航空会社の試験を受けるまでの流れをまとめます。

アメリカで取得する操縦免許・資格
  • 自家用操縦士
  • 多発限定

(更に事業用操縦士受験に必要な飛行時間を稼いでくる)

日本で取得する操縦免許・資格
  • 事業用操縦士
  • 計器飛行証明
  • 航空無線通信士
  • 航空英語能力証明

(航空英語能力証明は免許書き換え時に自動付帯されますが更に上のレベルを目指して積極的に受験しましょう)

航空会社就職後の訓練

必要な資格を取得し、航空会社に入社すると次は型式限定(レーティング)の訓練が始まります。

つまり旅客機(B737、A320等)を操縦する資格取得のために訓練です。

各航空会社でおよそ半年程度シュミレーター訓練を行いレーティング取得を目指します。レーティング取得後は更に数ヶ月間、実機で路線訓練を行い、社内審査に合格すれば晴れて副操縦士としてチェックアウトし乗務することになります。

パイロットを夢見る人を応援しています

全体の訓練費用については燃料代等の経済事情によって大きく変動することがあるため、ここでは紹介していません。各訓練校に費用の見積もりを取って確認してみて下さい。

おおよその訓練期間としては優秀な人でも航空会社の就職に必要な資格を取るのに一年半程度はかかると聞きます。そこから更に航空会社への就職活動と道は決して平坦ではありませんが、どの航空会社もパイロットが不足しているという事実は今後も変わりません。

今回、紹介した内容はあくまで一つの方法に過ぎませんがパイロットになることが夢であるなら、失敗を恐れずに思い切って挑戦して下さい。必ずできると信じて突き進んで下さい。微力ですが影ながら応援しています。

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2018-10-09
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