【2019年版】パイロットになりたい!英語が苦手な人向けの勉強法をパイロットが解説

「パイロットになりたい!」「パイロットになるには?」と近年のパイロット不足やLCCの急成長をきっかけにパイロットを志す人からの相談が増えてきました。

その中でも意外に多いのが「英語が苦手なのですがどのように勉強したら良いですか?」という相談です。

実は私も英語は苦手で特に英会話についてはいろいろな方法を使って勉強をしていました。その結果、現在はTOEICは満点か900点台後半をウロウロしてます。

今回はパイロットになりたいけど英語が苦手、または自信があまりないという人向けに英語力アップの方法を紹介します。

パイロットの乗務・訓練には英語力が必須

海外の管制機関は優しくない

パイロットの乗務・訓練には英語力が必須です。

管制機関と通信する時は原則、会話は全て英語で行わなければなりません。国内の管制機関はもちろん、国際線で海外の管制機関と通信する際も英語です。

すでに航空英語を勉強している人は管制機関との英会話は全て決まったフレーズで行われるから丸暗記すればよいと思っている人もいるかもしれません。

しかし国際線で飛び始めると通常の航空英語では使われない英会話が頻繁に飛び交うこともあります。特にアメリカなどは航空英語だけでなく、日常的な英会話も頻繁に管制機関との通信で使われているので丸暗記しているだけでは柔軟に対応できなくなってしまいます。

アメリカに限らず海外の管制機関は、話すスピードも日本人だからといってゆっくり分かりやすく話してくれる訳ではありません。混雑している空港で英会話がなかなか聞き取れず「Say again?」なんて何度も聞き返していると管制官に嫌がられ(露骨に怒る人もいます)、誘導を後回しにされることもあります。泣

訓練教官は日本人だけとは限らない

そしてパイロットとして乗務する以前に、航空英語だけではなく全般的な英語力もしっかりと身につけておかないと訓練で苦労を強いられることになります。

自社養成パイロットの訓練では現在、准定期運送用操縦士(MPL)を養成する課程の中で海外での訓練は避けて通れない道です。また航空大学校でも英語力が必要なのは変わらないし、自費で海外の操縦免許を取得しようと考えている人も同様です。

海外で訓練すると外国人の教官に教えられる機会も出てきます。私もアメリカ人教官の訓練を受けることがありましたが、その際には日常的な英会話力も求められます。教官の指導はもちろん全て英語なので、教官との飛行前後のブリーフィング(打ち合わせ)やフライト中の指導をきちんと理解できなければ訓練に不合格になるのは目に見えています。

早めの英語力対策で余裕を持って訓練に臨む

訓練でも乗務でも英語力がないと必ず苦労を強いられてしまいます。早めに対策を打っておけば、心に余裕が生まれ訓練内容に集中することができます。

ただでさえ訓練中は学科や口述試験対策に毎日のフライトの予習・復習とやらなければならないことは膨大です。早め早めに準備・対策をし、なるべくその時々の負担を減らして訓練内容に集中できる環境を作れる人の方が訓練はうまくいきます。訓練がこれから間もなく始まる人なら、スキマ時間に時短で効率よく勉強する方法もあります。

いずれにせよパイロットを目指す人にとって大事なのは早めに準備・対策をし、実機のフライトにどれだけ心の余裕を持って臨めるかどうかが今後のパイロット人生を左右すると言っても過言ではありません。

目指すべき最低限の英語力レベルはここ

パイロットとしてのあくまで最低限のレベルとして取っておきたい資格は下記です。最低限です。

最低限目指す英語力レベル
  • 航空英語能力証明 レベル4
  • TOEIC 650点以上

これは日本の航空会社が操縦免許を保有している人を採用する際に応募要件としている英語レベルです。各航空会社によって違いますが、私が調べた範囲ではほとんどの航空会社が上記いづれかの基準を出してたので、最低限のレベルはここなのかなと思います。あくまで最低限の目安です。

自社養成パイロットに合格する人の中にはTOEIC満点や航空英語能力証明レベル6(最高レベル)を取る人はザラにいますので、上記のレベルで満足せず、更に上のレベルを目指して努力は続けましょう。

パイロットが実際に行っていた英語勉強法

私自身、英語に関しては学生の頃から苦手でした。英会話も上手く話せる自信がなく、気後れして結局ろくに話す練習もしないまま時間だけが過ぎていました。

何とかしようと過去に一時的に英会話スクールに通っていたこともありましたが、時間がないことと当時あまりお金に余裕がなかったので結局、続かず…。

最終的に私が採用したのは安価でいつでも場所を気にせずできるオンライン学習を採用しました。私の時代はパソコンに向き合ってマイクを使用して外国人講師とレッスンするようなものでしたが、現在ではスマホで手軽にできるものもたくさんあります。

私の周りの現役パイロットたちに最近の英語学習法を聞いたところ、オンライン学習を使っている人はかなり多かったです。いろいろ聞いた中で多かったのは日常英会話の対策ではリクルートのスタディサプリ ENGLISHです。

理由はリクルートの運営で安心で、ドラマ仕立てのレッスンで飽きないのと最短2分でできるレッスンもあるのでスキマ時間を活用できるからだとのこと。それと日常英会話やビジネス英会話レベルにも対応していて、値段も安いので続けやすいことです。

TOEIC(R)対策についても同じリクルートのスタディサプリENGLISH(パーソナルコーチプラン)が多かったです。こちらはTOEIC(R)の対策ですがパーソナルコーチが付き、レベルに合った学習プランを提案してくれるので短期間で仕上げたい人や、学習管理が苦手で、過去に英語学習で挫折してしまった人でもコーチがついているので続けやすいということもあるそうです。

スタディサプリを使った勉強法は別の記事でも紹介していますので、そちらも参考にしてみてください。TOEIC試験対策向けに書いていますが、英語を効率よく学習するためのポイントはTOEICを受験しない方にも参考になるかと思います。

【2019年4月改定】スタディサプリENGLISH(英語)で効率よくTOEIC点数をアップする勉強法

2018-10-23

チェックアウトして現役で乗務するパイロットは、フライトの合間に皆あの手この手で効率よく勉強をしています。

パイロットとして言える英語を勉強する際に大事なことは下記です。

英語を勉強する際に大事なこと
  1. 目標を決める(TOEIC800点以上、航空英語能力証明レベル4以上取得など)
  2. 試験を申し込んでおく(TOEIC、英検、航空英語、スピーキング系テストなど)
  3. 英語に触れる時間を作る(毎日1時間は英語学習に充てるなど)
  4. 試験結果を受けて苦手部分の対策を練る

いわゆるPDCAサイクルのようなものです。よく英語学習に関する相談を受けますが、何から勉強していいかわからないという人は、基本的な学習サイクルができていない人が多い気がします。

もちろん勉強法の合う合わないは個人差があるので、ここで紹介するものが全ての人にとって良い訳ではありません。しかし、パイロットを本気で目指すなら最低限、就職に必要なレベル(航空英語能力証明レベル4など)を達成するために各自で試行錯誤する必要があります。

まずは目標を決め、試験に申込みをし、試験までの勉強計画を立てることから始めましょう。結果がなかなかでないこともありますが、そこは卑屈にならず我慢。語学はすぐに上達するものではなく「継続」が命です。

毎日少しでもいいので英語に触れる時間を作ることは英語力アップにとても有効です。特に英語を話す練習を忘れないこと!私もネイティブではないので経験済みですが、英語は常に触れ続けていないとすぐに錆びつきます。泣

英語が苦手だった日本人パイロットが考える英語学習のコツ

英語学習はあまりダラダラと長期間やってもあまり効果がないと感じます。訓練も同じですが決められた期間内に目標や課題を効率よくクリアしていくことが結果的に自分の実力に繋がります。

課題も目標も分からず、期間も決めずにダラダラと英単語帳や英語テキストを読み漁っているようではいつまで経っても英語は上達しません。

それから日本人に共通することは恥ずかしがってあまり英語を話す練習をしたがらないこと。私もそうでしたが「正しい英語を話せているか」「正しい発音で話せているか」が気になってなかなか積極的に練習できずにいました。

特に英会話は「話す」練習をしないと絶対に上達しません。もし周囲の人間と練習することが恥ずかしくて気後れするなら、現在はオンラインで一人で隠れてコツコツやる方法がいくらでもあるので積極的に活用してみて下さい。

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