【パイロットになりたい!】航空大学校の受験をパイロットが解説

パイロットになるには大きく分けて5つの方法があります。前回は自社養成パイロット採用試験について書きましたが、今回は航空大学校についてです。

私はパイロットになる以前は自社養成パイロットと航空大学校を並行して受験していました。航空大学校にも無事に合格していますので、今回はその時に体験した内容をまとめていきます。

航空大学校の試験をパイロットが解説

航空大学校の試験は全部で三次試験まであります。

第一次試験:
総合Ⅰ(筆記)、英語(筆記、リスニング)、総合Ⅱ(筆記)
第二次試験:
身体検査A(心理適性検査を含む)
身体検査B(脳波検査)
  第三次試験:
面接試験及び飛行訓練装置による操縦適性検査

出典:航空大学校ホームページ

(平成30年10月7日時点)

詳細は航空大学校のホームページを参照して下さい。

現在でも私が受験した当時と内容は変わっていないようなので試験内容についてまとめていきます。ただし最新情報ではなく、私の経験に基づく内容なので多少異なるかもしれませんがその点はご了承下さい。

第一次試験:筆記試験

一次試験は数学や自然科学の基礎知識、英語の読解やリスニングの他に時事問題などの一般常識も出題されます。英語はリスニングもあるので過去問だけでなく普段から継続学習が必須です。スマホでできる英語サプリが使いやすく英語対策にはおすすめです。

指定された試験会場で受験することになりますが、雰囲気は高校や大学受験と似たようなものです。服装は特に気にしなくても大丈夫ですが私はキレイめな格好で行きました。

受験者はかなり多く競争率は高いのでしっかりと事前に過去問を解き対策をしてください。私は数学が苦手だったので対策には時間をかけました。あとは当日に落ち着いて問題を解くだけです。

第二次試験:身体検査A・B

一次試験に合格したら次は身体検査です。身体検査は第一種航空身体検査の基準に適合するかどうかを見られます。第一種航空身体検査の基準は航空医学研究センターの情報がわかりやすいので見てみて下さい。

パイロットという職業の特殊性から検査基準は一般的な健康診断と比べるとはるかに厳しいです。とはいえ普段から規則正しい生活を心がけることくらいしか対策のしようがないので、この意味では一番の難関かもしれません。

私の周囲には脳波検査で不合格になってしまった友人がいました。知り合いの医者に聞いたところ、特に疾患がなければ脳波検査は大丈夫だと言われましたが、正直、脳波なんて対策しようがありません。合格したら健康に生んでくれた母親にお礼の一言くらい言っておきましょう。

第三次試験:面接試験・操縦適性検査

第三次試験は面接試験と操縦適性検査です。

面接試験は面接官3〜4名を相手に面接が行われます。私の時の質問内容はパイロット・航空大学校を志望する動機や特技、学生生活についてなど基本的なことばかりでしたが面接官によってはかなり深掘りされます。

「あなたの弱みはなんですか?それをどう克服しようとしていますか?」といった自分の悪いところを質問されることもあるので面接慣れしていないと答えに詰まることもあります。しっかりと受け答えできるように事前に面接の練習もしておきましょう。服装はスーツで来ている人がほとんどです。

操縦適性検査は飛行訓練装置(FTD)を使って行われます。モーションはありません。

内容は試験官の指示に従い、上昇や降下、旋回など基本的な操縦を行います。また操縦している最中に簡単な計算問題を出されたり、不意に話しかけられたりします。質問に気を取られて操縦が疎かになったり、計器に集中しすぎているとマルチタスキングができないと判断されてしまうので注意が必要です。

操縦桿は小さく丁寧に操作することがコツです。初心者にありがちなミスは飛行機の高度や姿勢が変化したり、指示通りに操縦がうまくいかないと慌てて操縦桿をガチャガチャと大きく操作し、更に状況を悪化させてしまうことです。

飛行機はトリムが取れていて余計な風がなければ手を離していても真っすぐ飛ぶようにできています。訓練装置も同じです。なるべく操縦桿を動かさず、何かがズレた時は落ち着いてゆっくりと小さく丁寧に操縦することを心がけて下さい。

まとめ

自社養成パイロットと同様に、航空大学校の入学試験も試験期間は長く、合否を待っている間は気が気じゃないですよね。

また昨今のパイロット不足から航空大学校の人気も非常に高くなってきているため、他の受験者に負けないようにしっかりと対策をすることが大事です。

ぶっつけ本番ではよほど能力がない限り合格は難しいので過去問を解くことはもちろん、面接や飛行訓練装置の対策が可能であれば事前にやっておくことをおすすめします。

準備がしっかりできたらあとは落ち着いて楽しんで受験するだけです。パイロットへの道は必ず開くと信じて突き進んで下さい。

パイロットになりたい!英語が苦手な人向けの勉強法をパイロットが解説

2018-10-09
Digiprove sealCopyright secured by Digiprove © 2018