嫌な奴・苦手な人の対処法を外国人文化から学ぶ 前編

優しくて女子力も高く、華やかなイメージの客室乗務員の世界。世の中にはCAの世界は輝く女性たちが働く平和で美しいものであると想像する人が多いのではないかと思います。

しかし、実際のCAの世界は女の園そのもので、妬みや僻みはいつものこと。意地悪な人もいれば、優しくて気遣いのできる人もいるし、そこにある人間模様は他の女性社会と何ら変わりはありません。

もし女性だけの世界で生きる事に免疫がないのなら、客室乗務員という職業は人間関係がかなりきつく感じるかもしれません。(日系エアラインは特に!欧米の航空会社のほうが比較的、人間関係は穏やか)

今でこそ私は先輩の立場になったけれど、新人時代は人間関係に悩んだこともありました。私の周囲には、必死で追いかけて憧れのCAになれたのにも関わらず、人間関係を理由に退職する同期が何人もいました。

客室乗務員に限らず、どの会社、どの世界に行っても嫌な奴、苦手な人は必ずいますし、それは仕方のないこと。人間関係の悩みや対処法・解決策は色々なところで紹介されていますが、今回は外国人文化の視点も取り入れた対処法を紹介していきます。

嫌な奴とは関わらないほうが良いという説

「意地悪な奴」「嫌な奴」「苦手な人」とは関わらないようにするのが一番というアドバイスが世の中には多いですが、それではざっくりすぎます。真剣に対処法を考えていませんよね。

その「嫌な奴」がこちらに目をつけて、積極的に関わってこようとするケースがあります。その時に黙って見て見ぬふりするのは良い方法とは言えません。まずは人を見ることが大事で、本当にその人が良い人なのか、嫌な奴なのか見極めることが大事!

意外と盲点!実は意地悪ではない人の特徴

気が強く、ハッキリ物事を言うことが災いして「意地悪」だとされたタイプ 

このタイプは物事をハッキリ言うせいで「コワイ人」と噂話を広められてしまったり、「意地悪な人」と言われたりしているが、実際に話してみるとそうでもないことが多いです。言っていることは正論で的確なことばかり。

日本では悪いところをハッキリ指摘すると反感を買い、そのことで悪口を言う人が多いため、このケースも単に噂を広めた人と相性が合わなかっただけの可能性があります。

対処法①

気が強くて物事をハッキリ物事を言うタイプには、まず自分から話しかけて様子を見てみましょう。

嫌な人でなさそうなら、このタイプと仲良くしておく方がむしろ得です。アドバイスをしてくれたり、実はかなり頼れる人であったりします。

ハッキリと物事を言っているその内容が正論で自分が納得できるなら、対立するよりも味方につけるようにしましょう。

本当に嫌なのはこっち!絶対に屈してはならない厄介な意地悪タイプ

何も言えなさそうな弱者をターゲットにして喜ぶタイプ

学校でも会社でも気が弱くて、物事を言えない人がいたと思いますが、このタイプの嫌な奴はそのような弱者をいじめることが大好き!

とにかく人を不幸にし、自分より低い立場に抑えつけ、屈服させることで自分の優位を確立しようとします。同時に人を攻撃することでストレスを発散し、自分の人生だけ充実すればいいという自己中心的なタイプです。

このタイプへの対処法として紹介されているのは上記の「対処法①」と同じ方法。しかし実際にこのタイプに対処法①で対処してしまうと「こいつは自分より弱いやつだ」と思われてしまい、攻撃がエスカレートしてしまいます。

「気が強くてハッキリ言うけど実は良い人」と「弱者をいじめる意地悪な奴」は根本的に対処法が違います!後者には絶対にこちらも負けないという態度を見せることがポイント。

ここがまさに日本人と外国人では決定的に対処が分かれるところです。

対処法②
  • こちらも意地悪には負けないという強い態度を示す
  • 冷静に正論で対応する

実際にいた「弱者をターゲットにして喜ぶタイプ」

本末転倒な教育指導の現実

私が一番最初に入社したエアラインでは特にこのタイプからの攻撃が本当に酷かったです。

まだ右も左も分からなかった新人CA時代にとても意地悪な先輩たちに数多く遭遇してきました。天使のような優しい先輩もいましたが、堕天使のような先輩も多く、その破滅した性格のせいでせっかくの天使の優しさがかき消されてしまうほどでした。

客室乗務員は「サービス要員」としてだけでなく、緊急時の「保安要員」としての役割もあります。特に緊急時のミスは人命に関わり許されないので、仕事でミスをし、怒られるのは当たり前のこと。例えきつく怒られても、自分の勉強不足が原因なので仕方がありません。(私は注意はするけどイビらないですよ。笑)

しかし知識は正しく、間違った仕事もしていないのに嫌な先輩に目を付けられると理不尽に怒られ、変な噂を回されることがあります。本来なら保安要員でもあるCAは起こりうる様々なミスを予防し、エラーチェーンを断ち切らなければならないのですが、このような輩がいる限り、そのプレッシャーに負け、かえってミスを起こしてしまう人も出てきます。

更にプレッシャーで頭がいっぱいになり、お客様へのサービスも疎かになります。そして人間関係が嫌になり、CAが嫌になり、本当に能力のある人が業界を去っていく。これでは本末転倒ですが、至るところで実際に起きている現実です。

こちらも負けないという強い態度で対処

私自身もこのようなタイプがいることは新人時代から分かっており、それに加えて、私は海外の文化で育ってきている面もあるので、このタイプにはハッキリと反論するようにしていました。

先輩でも間違った事をしている時はハッキリとそれを指摘し、理不尽なことを言われれば、こちらは正論で相手が何も言えなくなるまで徹底的に抗議します。

そうすると追い詰められた「意地悪な奴」は決まって「なんだその生意気な態度は?」「ふざけてんのかぁ?」とヤンキーみたいな物言いしかできません。

「ふざけてなどいません。私にはあなたが明らかに意地悪をしようとしているのは目に見えています。あなたの奴隷になることはこの会社の業務内容に含まれているのでしょうか?」「もし喧嘩がしたいだけならプライベートで受けて立ちます」

と強烈な先輩にも反論していたので、周囲から見たら私も相当強烈なキャラだったのだろうなと今になって思います。笑

噂話の酷さとその対処法

航空会社の噂話は酷い。(パイロットやCA経験者の方はよく納得してくれるかと思います)

私の性格が強烈(笑)であることはたちまち社内でも噂になりました。更に態度が悪いだけでなく、仕事ができないレッテルまで貼られて。厄介なことにこのタイプの嫌な奴は上司や先輩にはヘコヘコしているので上層部にまで余計に私の噂が回っていました。

しかし、ここまでは私も予想していたこと。「嫌な奴」より上の先輩に私の噂のことを指摘された時にこれはチャンスと思い、「噂は全てデマです」と先輩に伝えました。

次にその先輩に提出したのは私が理不尽に怒られた時にボイレコで取った「録音」です。パワハラともとれる言動は録音しても法的に違法にはなりませんし、内容を聞けばどちらが正しいかは第三者にも分かります。

他人に幼い頃からの憧れの職業とこれまでの努力を踏みにじられたくないので、この録音の証拠を基に「態度が悪く、仕事ができないCA」のレッテルを自分で剥がし取りました。

後編は「もう一つの噂と人間関係」

CAとして乗務するのならミスを起こさないように最善を尽くさなければなりません。

その為にプライベートでも自主的に勉強し、乗務時の様々なミスを防ぐための工夫をしてきたこともあり、仕事は正確にミスなくこなしていました。

しかし人間関係は複雑で上記のような輩がいることは事実です。妬みや僻み、どのような感情がきっかけになるかは様々ですが、人の足を引っ張り、意地悪をする嫌な奴はどこの世界にもいます。

日本人の多くは嫌な奴がいても周囲と協調することを第一に考え、黙って我慢することがほとんどですが、放って置くと自分自身の夢と努力を踏みにじられ、壊されてしまうので適切な対処が必要です。

私の場合も毅然と対応したことで意地悪をされることも少なくなり、やがて今度は自分が後輩を指導する立場になりました。

後編は別の「意地悪な奴」「嫌な奴」を例に対処法を紹介していきます。

Digiprove sealCopyright secured by Digiprove © 2018-2019