【パイロットになるには?】パイロットになる方法をパイロットが解説

「パイロットになるにはどうすればいい?」「パイロットになりたい!」

パイロットは多くの人が憧れる人気の職業。最近ではどの航空会社も深刻なパイロット不足でパイロットの養成や募集に必死になっています。

しかしパイロット不足と言っても、パイロットになるには様々な国家資格が必要で道のりは決して平坦なものではありません。能力がないと判断されれば即フェイルし、パイロットへの道は閉ざされてしまいます。

今回はパイロットになりたい人に向けて、パイロットになるにはどうしたらよいのか。パイロットになるための方法をパイロットが解説していきます。

パイロットになるには大きく分けて5つの方法がある

航空会社のパイロットになるには大きく分けて、下記の方法があります。

航空会社の自社養成パイロットに採用される

大学卒業後、航空会社の自社養成パイロットの採用試験に応募し合格すれば入社後にゼロから訓練が行われる。給料を得ながら、訓練費用は会社負担であることから一番人気があるが超難関のコース。

筆記試験、面接、心理適性、操縦適性、航空身体検査など様々な試験が行われ、採用倍率は数百倍にもなる。

航空大学校で操縦免許を取得し、就職する

入学後、約二年間で航空会社の就職に必要な操縦免許や資格を取得し、航空会社の採用試験に応募。採用されれば航空会社で更に訓練が行われる。学費・訓練費用がかかるが独立行政法人なので国の補助があり一般的なフライトスクールに比べるとかなり割安。

入学するには学科試験、操縦適性検査、航空身体検査、面接などの試験を突破しなければならない。

私立大学の操縦学科でライセンスを取得し、就職する

私立大学の操縦学科で航空会社の就職に必要な操縦免許・資格を取得し、航空会社の採用試験に応募。採用されれば航空会社で更に訓練を行う。

学費・訓練費用は実費で入学試験もある。

民間のフライトスクール等で自費で操縦免許を取得し、就職する

国内では訓練費用が高いので、一般的には一部の操縦免許ををアメリカなどの海外で取得し、それを日本の免許に書き換え、帰国後に更に事業用操縦士・計器飛行証明等の必要な操縦免許・資格を取得するという方法を取る人が多い。全て取得後、航空会社に応募し、採用されれば航空会社で更に訓練が行われる。

自衛隊で事業用免許を取得し、更に必要な免許を取得した後、就職する

自衛隊に入隊し事業用操縦士免許を取得した後、別途、計器飛行証明を取得。その後に航空会社に就職する。

【訓練時代の話①】自家用・事業用操縦士

パイロットを目指す人はみんなそうですが、私も最初は右も左も分からない素人でした。

上記のいずれの方法でも最初に取得を目指すのは自家用操縦士(PPL:Private Pilot License)の操縦免許です。訓練はまず学科の勉強から始まります。航空法規、工学、無線通信、気象、航法などいずれもフライトに必要な知識を学んでいきます。実機のフライトではエアワークや野外飛行を行います。

エアワークではスローフライトやストールリカバリー、緊急時の対処などが主な内容で飛行機の特性を理解し、緊急時には適切な対処ができるように基礎的な操縦方法を学びます。最初はなかなか操縦が上手くできなくて焦ったりすることもありますがしっかり予習復習して臨めば徐々にできるようになるので大丈夫です。

野外飛行では自分が訓練している空港とは別の空港までの飛行計画を作成し、その飛行計画に従って針路や速度、時間、燃料などフライトに必要な事項を自分で管理しながら目的地まで飛行します。

次に取得を目指すのは事業用操縦士(CPL:Commercial Pilot License)です。ざっくり言うと旅客を乗せて飛行機を操縦するために必要な資格でPPLのアップグレード資格にあたります。訓練では自家用操縦士と同じようにエアワークや野外飛行を行いますが自家用よりも訓練科目は難しくなり、求められる操縦技術・知識の基準は高くなります。飛行機操縦のプロとして必要な知識や技術を学んでいく段階です。

とはいえ訓練は自家用操縦士で学んできたことの応用がほとんどなので、事業用操縦士として必要な知識を拡充しつつ、操縦技術を高めるために予習復習など念入りな準備をしてフライトに臨めば大丈夫です。

【訓練時代の話②】多発限定・計器飛行証明の訓練

自家用・事業用の操縦免許の他に多発限定訓練と計器飛行証明の訓練があります。

多発限定は簡単に言うと双発機を操縦するための資格です。訓練はプロペラが2つある双発機で行われ、双発機の特性や操縦を学んでいきます。プロペラが一つの単発機とは飛行機の操縦特性が異なるため、限定資格を取得することが求められています。(車の大型限定のようなものです)

多発限定訓練はエアワークが中心でスローフライトやストールなどの基本的なエアワークに加え、片方のエンジンが故障した場合を想定した操作や操縦特性なども学びます。単発と違い2つのエンジンの出力等をコントロールしないといけないので操作が増えて慣れないと結構大変で焦りますが、その間にも教官の容赦ない指導が飛び交います。笑

計器飛行証明は計器飛行等の特殊な飛行を行うために必要な資格です。例えば外部の視界が遮られる雲中飛行もこの資格が無いとできません。

ここまでの訓練はコクピットから外部が見える状態で訓練が行われてきましたが、計器飛行証明の訓練はフードと呼ばれる遮蔽板を取り付けて周囲を見えない状態にして行われます。そうなると航空機の姿勢や針路、位置などはコクピットの計器の情報のみに頼ってフライトをしなければなりません。私は周囲が見えないことで訓練中に飛行機の揺れに酔ってダウンしてしまったこともありました。笑

訓練内容としてはILSアプローチやVORアプローチなど悪天候時に視界が悪くても計器の情報のみで空港に着陸できるようになるため技術・知識を学ぶ科目が中心です。航空会社に入ると悪天候の中、周囲が見えない状態でフライトするのは日常茶飯事なので必要不可欠な訓練です。

パイロット不足だけどパイロットになるまでの道のりは険しい

航空会社のパイロットになるには上記の訓練以外にも取得しなければならない資格がまだあります。パイロットになるにはかなりの時間と労力が必要です。

最近のニュースではパイロット不足が度々話題にあがりますが、資格を取れば誰もが航空会社のパイロットになれるかと言うとそういう訳ではありません。適性がないと判断され、訓練途中でパイロットへの道を閉ざされることも現実によくあります。

しかしリスクを承知で強い覚悟と信念を持って訓練に臨み、パイロットになる夢を叶えた人もたくさんいます。

本当にパイロットになることが目標なら、誰よりも多くの情報を集め、誰よりも勉強し、誰よりも強い信念で挑戦することが大事です。失敗を恐れず、自分を信じて正しい努力をしていけば必ず道は開かれます。

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